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風煉ダンス プロモーション映像

風煉ダンスのプロモーション映像を撮影する事になりましてー

 
演劇集団、風鍊ダンスとは
劇場空間にとどまらずあらゆる場所(野外、廃映画館 etc...)で演劇を中心に活動し、その渦は時に多くの仲間と共に祝祭的な表現体となって観客を席巻してきました。
そのケレンミのある演出をはじめ観客の度肝を抜く美術、豪華な衣装などが多くの観客の評価を得、またミュージシャンの不破大輔渋さ知らズオーケストラ)や佐々木彩子らによる劇伴は数々の名曲も生み出しました。


近年は調布市せんがわを本拠地にしてオリジナル戯曲と共に安部公房作品や既存の戯曲を手がけるなど21世紀における演劇の可能性を再検証するべく新たなステージへと踏み出しています。 

【風鍊ダンスカラベ特設ホームページ】

http://furendance.wixsite.com/scarab2016

 

ことの発端は、風煉ダンスの制作をしているハルさんから、風煉ダンスの道案内動画を撮ってくれないか、との依頼。
道案内動画を、ただ撮るのではつまらないと、提案する気満々で、打ち合わせに向かった。
 
その提案をすると、風煉ダンスの皆さんも道案内動画を撮るだけだったらつまらないとの意見。
そこで、企画の打ち合わせに入る。
「風煉ダンスらしさ」「興味を抱くようなもの」この二つを軸に考える事になった。
 
この打ち合わせを元にコンテを作成する。
先立つものが無いので人は呼べないし手持ちの機材でどうにかするしかない、この状況で出来るだけ面白い物を机上で考える。
 
【絵コンテ】

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ーー立川駅に迷い込んだ、妖怪(じゅんちゃんがサニ助と名付ける)が町の人達に呪いをかけて本公演の会場となる立川漫画パークへ連れて行くーー
 
雰囲気だけのものにはしたくなかったので若干のストーリーせいを持たせたかった。
 
撮影
撮影当日は、朝からゆるい雨が降り、天気予報によると、この状態が終日、続く。
 
撮影中に小雨は、本降りの雨に変わりスケジュールの変更が余儀なくされる。
予定していた、協賛店の前の撮影を飛ばして、屋根のある立川漫画パークに向かう事にした。
企画を大きく変えて、立川漫画パークにいる人々に呪いをかける設定に変更する。
立川の町にいる人々を漫画パークに連れて行く事に意味があったのだが、お天道様には逆らえない。
 
灯台の灯りを見失ったが、出航してしまった船を止めることは出来ない。
編集でどうにかなるさと、手探りで進み出す。
特にゴールは見えないが、とにかくこれを撮りたいと無根拠にカメラを回す。
増えていく素材、増えていく不安。
最後の群舞を撮って取りあえず撮影は終わった。
今日、初めてあったどこの馬の骨とも分からない人に言われて踊り続ける「風煉ダンス」の人々よありがとう。僕はさっきから航路を見失っているよ。
 
撮影終了、、、素材の確認。
やはり手持ちで人物の引っ張りは手ブレがひどい、モービーだったり手持ちのジンバルだったり今や工夫はいくらでもあるのに、文明の利器を使えない寂しさよ。
 
編集
当初の予定では、サニ助登場から漫画パークまでの移動感があるカットがあったのだが、それがすっぽり抜けたので、切り替わりが突然になってしまう。
前半、後半を区切り、音楽の雰囲気を思いっきり変えて違いを出してみる。
それでも、唐突さは拭えず。
タルさだけが残る、エフェクトを入れてごまかすが、安っぽさが顔をのぞかせる。
しかし音楽次第でどうにかなるかと信じて音楽班へオフラインを回す。
 
音楽は、本公演でも曲をつけるミュージシャンが担当してくれる。
これに期待!!
 
音楽が付いて完成とあいなった。
 
 
 ストーリーがしっかり描けなかったことに後悔を抱く。
中の人を女性がやった事により、おどろおどろしい見た目と反してかわいい、切ない雰囲気が出ていたので、前半部分は、サニ助が迷い込んだ見知らぬ街で、人たちに相手にされず、寂しくなり、後半で禁断の呪いを使って仲間を増やしていくという、ストーリーにしたかったのだが、それがしっかりと描ききれなかった。
この体制ではこれが限界かと思いつつも後悔の残るものとなった。
 
所持しているカメラCanon 6Dで撮影したのだが、やはり、時代遅れのカメラ感は拭えず、民制でもSONY α7rと比べるとグレーディングの差は歴然だし、ARRI ALEXA などまったく使えないが。比べるとがっかりしてしまうほどの違い。
全体的に画がぬるい。
 
世に出てしまったのであとは、見てくれた人がどう思ったかが重要で
この映像が舞台の動員に少しでも貢献すればいいと思いつつリアクションを楽しみにしたい。