あいつがやったらイイって言うから…

実際に体験したことをまとめてます LINEスタンプ… 撮影… アプリの作成…

浪江町・古殿町へ行ってきた

お盆なんてどこへ行っても混んでいるし、家でごろごろしているが1番だ!なんて消極的日本人の僕だけど、シェアハウスの住人に使命感にも似た勢いで、旅行を計画されて、旅立つ事になった。

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とはいえ行く所が決まっていない…。

日夜、どこへ行くか会議が行われるが、話しは脱線して、旅行計画は何も決まる事なく、中空に霧となって消えて行く。

出発 3日前、ぼくが帰ってくるとあじさんが電話をかけまくっている、聞くと、宿代と足代を浮かせる為に、だれかれ構わずかけているとのこと、暫くすると何やら話がまとまった様子だー。

福島県古殿町に住んでいる、ネモが来ていいと行っているとの事

「明後日行っていい?」「うん」ってどんな奴だよ!

と思ったけれど、特にいいアイデアもなくここまで来てしまっているので、渡りに船で古殿町に行く事に決定した。

ネモの家に行くついでに、浪江町へ行く事も決まった。現在の制限区域がどうなっているのかこの目で見てみたいからだ。

 

行き先は決まったあとは、足だ。

車は、流石のあじさんでも見つける事が出来ずレンタカーを借りる事に、しかしお盆でどこもいっぱいで借りる事が出来ない。やっと見つけたのが、埼玉のニッポンレンタカー

電車で埼玉県大宮まで行ってそこから、福島県古殿町を目指す事になった。

 

8月11日 

【シェアハウス→ラーメン凪→往路】

当日朝まで仕事をしていたあじさんは向かう電車で既に限界を迎えている。

丸ノ内線埼京線を乗り継いで、大宮へ、小腹が減っていたので、駅で見かけた「空飛ぶラーメン」と描かれたポスターの店「凪」へ入る。

朝からラーメンの一杯でもかきこんどかないと気合いが入らない。

いったい空飛ぶラーメンとはどのようなものか。

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店先で食券を買って席に着く、左手にある液晶端末で、麺の固さや油の量などを選んで、ラーメンを待つ。

暫く待つと、目の前の上下2列に並んだレーンをラーメンが滑り込んでくる。

回転寿司の要領でラーメンがやってくる、これが「空飛ぶ」の正体だったのだ。ラーメンが空を飛ぶ訳はなく、それは例えだと分かっていても気になってしまうものだ。

そうだよね。こうゆう事だよね。なんて思いながらラーメンをすする。

ラーメンは美味しかったのだけど、空飛ぶを体験出来た時点で半分は終わっていて、味の評価など、もはや、どうでもいい事なのかもしれない。

そもそも料理を味で評価することほど前時代的なことでは無いだろうか。

盛り付け、雰囲気も味の一部と考えていい時代なのでは、ないだろうか、などとラーメン凪に考えさせられながらラーメンを完食し、店を後に、レンタカー屋へ向かうのだった。

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車を借りていざ出発、高速にのって少し進んだ所で、ストップ。渋滞だ。

予想はしていた事だけど、こうも動かないと飽きてくる。たらたらと一向に進まない、常磐道

今話題のアプリ「ポケモンGO」を開くと僕のアバターもゆっくりと歩いている。どこか所在無げだ。

進み出したが尚ゆっくり、する事もなく、家にいるのと変わらない会話をしながら目的地を目指す。

 

浪江町古殿町

浪江町は制限区域となっていて、昼間の間は、一時的に帰宅が許されていのでちらほらと車の通りはあるが、外を歩いている人は皆無だ。

 

傾いた家。

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除染後の土が入っている大量の黒い袋。

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封鎖され荒れ果てた駅。

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浪江町で唯一やっているコンビニに行くと、何人も人がいて、ここで営みを続けている人達に、憐れみの目を向けてしまう。

僕たちよそ者が物珍しさでやって来ている事には、何も感じてはいないだろうが、なんだか悪い事をしているような迷惑をかけているような気持ちになってくる。

震災から4年、目に見えない恐怖は未だそこにあると実感した。

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浪江町から1時間半、古殿町へ。

ネモに連絡するとセブンイレブンまで来てとの事。そう古殿町にはセブンイレブンが一軒しかないのだ。コンビニは二軒あるが、うち一軒は20時に閉まる。

ネモと、あじさんは、キャバクラで働いていた時の同僚で、楽しそうにキャバクラ時代の話しに花を咲かせている。

ネモはスタッフとして働いていたキャバクラに母親を連れてくるような狂った一面を持っているのだが、どこの馬の骨ともわからない僕たちに、時にフレンドリーに接して、時にキャバクラの客の様に接する。初対面の人には店員と客の様に接する癖がついている様子だった。

 

町に二軒しかない、居酒屋「ひょうたん」に連れて行ってもらい。

ネモの家へと向かう。ネモの家は旧家らしく立派な家だった。

家にバーカウンターのついた部屋があり東京では考えられない素敵な空間が広がっていた。 

夜勤明けでやって来たあじさんはソファに保たれて既に落ちている。

お酒が飲めない僕も重い瞼と葛藤しながら全身のだるさと闘っている。

同居人のグラくんとノラくん、ネモはギャアギャアと大騒ぎをしているが、僕の頭には文字通りギャアギャアとだけ聞こえてくる。

ギャアギャアの内容はギャアギャアでしかないのだ。

 

夜が明けてー。

 

Blu-ray付きの大きいテレビではオリンピックの陸上がやっていて、ネモがピアノを披露している。

それを尻目に外に出ると、四方を山々に囲まれた、街の全貌を知る事が出来る。人は山と山の間に住居を構えるんだなぁなどと思い、道に出ると、蛇がとぐろを巻いている。

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おばあちゃんちみたい。

 

道の駅を目指し出発する。

  

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注文してから1時間以上、料理が来ない中華屋で食事を済ませ、あぶくま洞へと向かう。

 

あぶくま洞は、有名な観光地で、1時間以上かけて鍾乳洞の洞窟を歩く。

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この日はお盆で観光客で溢れかえっていて、ずらずらと列をなして歩く洞窟はなんだか、物足りないものに感じてしまった。列の先に美味しいラーメンでも待っていたら違ったのだろうが列の先には列の終わりがあるだけ。

入った瞬間のヒンヤリした体感がピークで。

あとは凡庸なものに感じてしまった。

何万年の時をかけて作り出された自然の芸術に固唾を飲む予定だったのだが、駐車場に居た誘導係の異様に太った男だけが僕らの印象に強く残った。

 

前世の罪で醜い姿に変えられてしまった、推定体重300kgのこの男は、目の前にある、鍾乳洞には入れないだろう。

一生懸命、体をくねらせたところであの狭い洞窟を歩く事は到底出来ない。あぶくま洞で働きながら、あぶくま洞に入らずに、駐車場で一生を過ごすのだ。

この男は、ここまでどうやって来たのだろう、車に乗る事など到底出来ないだろうし、自分の足なんて、数年も見ていないのではないだろうか。

しかし、人間には自分で見れない自分の肉体が結構ある。

尻の穴はもちろん背中も見れないのだ、鏡やカメラなどを使えば見れるのだが、見る必要が無いので見ないで過ごしている。

事実、僕は自分の尻の穴を33年間見た事が無い!そこに星型のホクロがある可能性があると言うのに!

しかし星型のホクロがあったからと言ってどうという事は無くて、誰に自慢する事は出来ないし、見える部分が少ないからと言って何か変わるかと言って何も変わらないじゃないか。

巨漢の男も前世の呪いなど気にせずに今世を満喫してもらいたい。

 

巨漢をバックミラーに別れを告げて、大宮に向けて走り出す。

 

予想はしていたが帰りも大渋滞にはまり、6時間かけて大宮のレンタカー屋へたどり着いた。

 

お盆なんかに旅行するなんて発想は一切なかったが、行ってみるとそれはそれで楽しいもので、それは計画を立ててくれたグラくんのおかげであり、狂気の男ネモにたどりつかせてくれた、あじさんのおかげであり、いつも正しい判断をするノラくんの おかげで、愉快な人たちが居なかったら、この旅行はなかった。

9月末にはネモが東京に来ると言うので再開が楽しみだ。

あの巨漢の男にもいつか再会出来るかもしれない。

 

ありがとう浪江町。ありがとう古殿町。ありがとう巨漢の男。 

 

 

 

 

風煉ダンス プロモーション映像

風煉ダンスのプロモーション映像を撮影する事になりましてー

 
演劇集団、風鍊ダンスとは
劇場空間にとどまらずあらゆる場所(野外、廃映画館 etc...)で演劇を中心に活動し、その渦は時に多くの仲間と共に祝祭的な表現体となって観客を席巻してきました。
そのケレンミのある演出をはじめ観客の度肝を抜く美術、豪華な衣装などが多くの観客の評価を得、またミュージシャンの不破大輔渋さ知らズオーケストラ)や佐々木彩子らによる劇伴は数々の名曲も生み出しました。


近年は調布市せんがわを本拠地にしてオリジナル戯曲と共に安部公房作品や既存の戯曲を手がけるなど21世紀における演劇の可能性を再検証するべく新たなステージへと踏み出しています。 

【風鍊ダンスカラベ特設ホームページ】

http://furendance.wixsite.com/scarab2016

 

ことの発端は、風煉ダンスの制作をしているハルさんから、風煉ダンスの道案内動画を撮ってくれないか、との依頼。
道案内動画を、ただ撮るのではつまらないと、提案する気満々で、打ち合わせに向かった。
 
その提案をすると、風煉ダンスの皆さんも道案内動画を撮るだけだったらつまらないとの意見。
そこで、企画の打ち合わせに入る。
「風煉ダンスらしさ」「興味を抱くようなもの」この二つを軸に考える事になった。
 
この打ち合わせを元にコンテを作成する。
先立つものが無いので人は呼べないし手持ちの機材でどうにかするしかない、この状況で出来るだけ面白い物を机上で考える。
 
【絵コンテ】

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ーー立川駅に迷い込んだ、妖怪(じゅんちゃんがサニ助と名付ける)が町の人達に呪いをかけて本公演の会場となる立川漫画パークへ連れて行くーー
 
雰囲気だけのものにはしたくなかったので若干のストーリーせいを持たせたかった。
 
撮影
撮影当日は、朝からゆるい雨が降り、天気予報によると、この状態が終日、続く。
 
撮影中に小雨は、本降りの雨に変わりスケジュールの変更が余儀なくされる。
予定していた、協賛店の前の撮影を飛ばして、屋根のある立川漫画パークに向かう事にした。
企画を大きく変えて、立川漫画パークにいる人々に呪いをかける設定に変更する。
立川の町にいる人々を漫画パークに連れて行く事に意味があったのだが、お天道様には逆らえない。
 
灯台の灯りを見失ったが、出航してしまった船を止めることは出来ない。
編集でどうにかなるさと、手探りで進み出す。
特にゴールは見えないが、とにかくこれを撮りたいと無根拠にカメラを回す。
増えていく素材、増えていく不安。
最後の群舞を撮って取りあえず撮影は終わった。
今日、初めてあったどこの馬の骨とも分からない人に言われて踊り続ける「風煉ダンス」の人々よありがとう。僕はさっきから航路を見失っているよ。
 
撮影終了、、、素材の確認。
やはり手持ちで人物の引っ張りは手ブレがひどい、モービーだったり手持ちのジンバルだったり今や工夫はいくらでもあるのに、文明の利器を使えない寂しさよ。
 
編集
当初の予定では、サニ助登場から漫画パークまでの移動感があるカットがあったのだが、それがすっぽり抜けたので、切り替わりが突然になってしまう。
前半、後半を区切り、音楽の雰囲気を思いっきり変えて違いを出してみる。
それでも、唐突さは拭えず。
タルさだけが残る、エフェクトを入れてごまかすが、安っぽさが顔をのぞかせる。
しかし音楽次第でどうにかなるかと信じて音楽班へオフラインを回す。
 
音楽は、本公演でも曲をつけるミュージシャンが担当してくれる。
これに期待!!
 
音楽が付いて完成とあいなった。
 
 
 ストーリーがしっかり描けなかったことに後悔を抱く。
中の人を女性がやった事により、おどろおどろしい見た目と反してかわいい、切ない雰囲気が出ていたので、前半部分は、サニ助が迷い込んだ見知らぬ街で、人たちに相手にされず、寂しくなり、後半で禁断の呪いを使って仲間を増やしていくという、ストーリーにしたかったのだが、それがしっかりと描ききれなかった。
この体制ではこれが限界かと思いつつも後悔の残るものとなった。
 
所持しているカメラCanon 6Dで撮影したのだが、やはり、時代遅れのカメラ感は拭えず、民制でもSONY α7rと比べるとグレーディングの差は歴然だし、ARRI ALEXA などまったく使えないが。比べるとがっかりしてしまうほどの違い。
全体的に画がぬるい。
 
世に出てしまったのであとは、見てくれた人がどう思ったかが重要で
この映像が舞台の動員に少しでも貢献すればいいと思いつつリアクションを楽しみにしたい。
 
 

レンタルおじさん -はじめました-

レンタルおじさんを知っているだろうか?

 

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レンタルおじさんとは、その名の通りおじさんをレンタルして、話し相手になってもらおうと言うサービスだ。
友人や家族には言えない悩みでも、赤の他人ならば、言えるそんなことは結構あるのではないだろうか。
前クールでやっていたドラマ「ゆとりですがなにか?」でもレンタルおじさんが出てきて、にわかに知名度が上がり出している。
世間はレンタルおじさんを求めているのだ!
 
 
ところで
メルカリアッテを知っているだろうか?
 

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メルカリは知っているけど、メルカリアッテはまだまだ知名度が低いのでないだろうか。
メルカリアッテはメルカリとは違い直接「会って」物の売買をしましょうというサービス。
物品の売買にとどまらず、同じ趣味を持った人を集めたり、求人などにも使えるサービスとなっている。
 
 
ところで
高円寺の寅さんことU氏をしっているだろうか?
 

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埼玉県で生まれた彼は紆余曲折の末、高円寺にやって来た、一杯呑んだら最後、留まることを知らず飲み続け、挙句の果てに出禁になった店は数知れず。
ぼくらの家にも、しょっちゅうやって来てはタダで呑み食いして帰って行く。
なんでって?理由は簡単、いかれちゃってるからっ!
 
分かりにくい説明はこれでおしまい。
 
そう、「U氏」が「メルカリアッテ」を使って「レンタルおじさん」を始めました。
 
ことの発端はつい先日、仕事を終え家に帰ると、アジさんが、U氏来るよと、今日は、ノラくんもグラくんも居たのでみんなで呑むことに…
とにかく、U氏のうるささよ。しょうも無いことを次から次へと。
一体どんな脳みそを持ったらこんな人間になるのか、人体の司令塔が狂ってる。
ホントにつまらないことしか言わない。笑えることしか言うななんて、関西人擬きみたいな考えは一切ないけれど、もう少しだけでも気になる話し興味を持てる話しをてほしい。
空気を読めとは言わないが、最近ノラくんは彼女と別れた、その話しも、聞くなオーラ全開なのに、何度も何度も何度も聞いていた、最後は「うるせなっ!!」と一喝されていた。
 
当然だ。
 
批判ばかりだと、なんとも悪い気もするので、エピソードをひとつ
 
U氏は先月と先々月ギガを10万円分買ったのだ。
ユーチューブ見だすと止まらないんだよ。
もうね、すごいよ。すごいよUさん。
 
そんな奴がやる仕事なんてこの世にあるかよっ!!
 
あるんです。
 
レンタルおじさんがあるんです!!!
 
ぼくらの家では空前のメルカリブームが起きていて、事あるごとにメルカリの話しになる。
「そのTシャツ950円絶対売れる」
酔った勢いも手伝って半分悪ノリでUさんをレンタルおじさんとして投入した。
 
その場のノリで少し笑えればいいと思っていたので依頼がなくてもいいと思っていたのだが、翌日、連絡があったのだ!
 
「○○公園で、一緒に飲みませんか?
めちゃ興味ありますww」
 
「当方、ロシア人の友達連れて行くので、出来ればロシア語ペラペラだとありがたいです。」
(原文まま)
 
うぉおぉおぉぉ!
連絡来たー!!ロシアでぃん(人)…??
 
興奮気味にUさんに連絡する。
「やだよーノリでやってただけでしょ」と
この糞ニートが!
 
交通費、呑み食い代をお客さんに持ってもらって、1時間千円、ぼくが一緒に行く。
この条件だったら行くと言う
この糞ニートが!
 
ビビったU氏の意向を先方に伝えることに、すんなり受け入れるお客さん。
 
これにて、レンタルおじさんをやることが決まった。
日にちの調整は出来てないけど、来月中には行う予定。
 
次回は、レンタルおじさんをやって見たレポートを書きます。
面白いことが起きそうだ
 

シェアハウスな生活 -BBQ 準備編-

2016.6.27

このシェアハウスを決めた理由のひとつが広い屋上。

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夏になったらここでBBQをやろう!なんていつも話しているのだけど、なかなか現実には難しくて、道具をそろえたり、誰を呼ぶか考えたり、スケジュールの調整だったり…
 
そんな中で、高円寺の寅さんこと、Uさんの暴走が始まり、お節介にもラインのグループを作り、関わりがありそうな人(高円寺の飲み仲間を中心に)を片っ端からライングループに入れた。
「グループ作ったよ、後は任せた進めて」と背筋を伸ばし、誇らしげに言ってきた。
いやいや、やるなら最後まで仕切れと、なにを涼しい顔して働きましたぜ!と偉そうにっ!
悪気は無いし良かれと思っているのだろうが、なんとも頼りにならない男だ。
しかし、賽は投げられてしまった。
 
やらないよりは、やった方がいいだろうと、高円寺の飲み屋街で知り合った人々の中でも、頼り甲斐があって、ぼくも好きなスミレさんにひとまず連絡をとる。
聞けばスミレさんはBBQ好きで、いろいろな道具を持っているとの事。
 
先立つ物がないぼくたちにとっては大変助かる話しで、やっと現実味を帯びてきた。
 
BBQの日取りは、うちの住民とスミレさんのスケジュールが合う7月23日に決定。午前中用意、午後から人を呼ぶ事など、いろいろな事が一気に決まった。
 
Uさんの暴走は続き、ライングループでは意味不明な事をのたまい、行く気を無くさせるであろう言動を繰り返している。
いざ気合を入れてみても、誰も集まらなかったりしたら寂しいの今すぐ止めてもらいたいのだが、不機嫌になられても困るのでとりあえず放置をしつつ、賽の目が出るのを待つとする。
 
7月23日はどんな事になるのやら楽しみになってきました。

シェアハウスな生活 ひとり出てひとり入る 後半

2016.6.22

ひとり出て行くと家賃が跳ね上がり、誰か入れようという会議が日夜行われる。

どうやって探すか?どんな人がいいか?みんな知ってる人?おもしろい人?
いろいろなアイデアが浮かんでは消え空中に飛散する。
 
あじ入る
 
みんなが知っている人にとりあえず声をかけるが、彼らにもいろいろな事情があり断られる。
そんな中、声を掛けたのが、アジさんアジさんは、去年、香川県で行った撮影の時に一緒に生活にしていたのでみんなが知っている。
 
シェアハウスに途中から入るメリットを一通り説明する。
例えば、敷金礼金なし、家賃は平均より安いそんな事を説明すると、この話しに乗ってきた。
僕らにとっても知っている人で信頼できる人なので、願ったりかなったりなのだ。
アジさんは俳優をやっていて、借金があって毎日10キロ走って、プロボクサーテストに落ちた。
そんな人。
 
一緒に生活して、数日、凄いところは、有り余る体力。深夜のバイトをして、そのまま10キロ走って、キャベツと蒸し鶏と豆腐に刺身醤油をぶっかけて食べる。飽きる事なくそれを毎日。
僕も一緒にランニングをしてみたけど、1キロも走らないでヘロヘロになって帰る始末。
 
タミヤが居なくなったことは寂しいけれど、ガランとした一部屋に物が詰まって、本来の形を取り戻した家はしっくりくる形を取り戻して、新しい季節が巡って、あいかわらず、変わらない生活がそこにはあって、でもくだらない話しを遅くまで出来る人がいるのはいいなぁなんて思う。
 

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シェアハウスな生活 ひとり出てひとり入る 前半

2016.6.22

ブログを書くと言うことはなんと難しいことか!
なにを書くか忘れていたのだっ!
初めに考えていた三本柱を
一本柱
 映像など自分の制作した物に対する過程や感想。
二本柱
 身の回りで起きた不思議な事
三本柱
 シェアハウスな生活について
 
シェアハウスでは何かが起きていたのに、何も書き留めてないではないかっ!
 
 
ひとり出てひとりが入る
 
遡る事、一カ月GW中の事だ、わたしはGWであろうとなかろうと、仕事がある時は仕事をするし、ない時は仕事はしない。
仕事があったので忙しく過ごしていたのだが、その日は一緒に暮らしてきた、タミヤが出て行く日、タミヤは就職が決まり、この家を出て行く。
1日1組の貸切キャンプ場に就職が決まり、伊豆へ引っ越すのだ。
門出なので、祝ってあげたいが、あいにく、他の住民は泊まりで香川県に行っていて誰もいない、そこで、高円寺の寅さんことUさんを誘って3人で飲みに行く事に、ひとり出て行くと家賃が跳ね上がり、切実な問題ではあるのだけど、5 ヶ月一緒に暮らした友達が出て行くのは少し寂しくて、もっといろいろな事を出来てれば良かったなと思ったりもした。
料理好きなタミヤの為に包丁をプレゼントしてた。
僕のあげた包丁でいろいろな料理を今頃作っている事だろう。

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坂出アートプロジェクト

 前回、フネヲオモウで撮影して以来のふみさんの撮影
 
 
事の発端は、フネヲオモウ撮影時の雑談の中で、次は香川県坂出市でパフォーマンスをするという話しが出て、坂出市には、昨年の撮影で1ヶ月ほど滞在しており、その時お世話になった知り合いがたくさんいるので、ご挨拶がてら、撮影に行く事に決めた。
 
坂出アートプロジェクト
 
今回の撮影は、地方でお金もないので、ちゃんとした機材も持っていけずロケハン日もないので、当日までノープランで撮影に臨む事になった。
 
とはいえ、何も考えないでただ撮る訳にも行かず、何かしらの拠り所がないと、とてもじゃないけど撮影なんて出来ない。
 
この条件で、わたしが思い描いた青写真は、ワンカットで、音楽や動きのきっかけで人物が分裂して、ひとりはフリーズ、ひとりはそのままダンスを続けると言うもの、後処理に時間がかかるけど、撮影で、できる事が少ない分、後処理に時間をかけるのは仕方がない事だ。
 

公演開始

楽屋から会場までダンスをしながら移動する。なるべく顔が入らない様にワンカットで、撮影。
顔を入れない様にして、始まる予感の様な物を演出できればと思った。
会場に着いてからは、固定のワンカット、ひとりが20分踊るところを見るのは、やはり長く感じる。
人が作品を見るときは、何かしらの拠り所の様な物を見つけて、自己解釈しながら見るものだと思う。
それを見つける事が出来れば、「短い」と感じ、見つける事が出来ないと「長い」と感じる。ストーリーの発見と言ってもいいかもしれない。
現場では音の臨場感や、予期せぬ出来事が場の緊張感を高めてくれるが、映像だと、それが無い分、何かしら拠り所を意図的に作ってあげる事が必要となってくる。
その拠り所のようなものを後処理で作り出す前提でのワンカット撮影。
 
合成を考えてカメラの絞りを絞りきって撮影、背景の高い建物が邪魔でいい画角が切れないがそれも致し方なし。
撮影後の素材チェックで気づいたことだが、CANON 6D は2Gを超えるとファイルを分割する。その分割した頭の数秒がブラーをかけたようにぼけぼけになってしまっている。
検証した結果、絞りきった状態で起きる現象の様だ。
編集でうまく誤魔化せればいいのだが…
 

編集 

編集は楽屋から、会場に行くところワンカット、会場でのダンス、ワンカットなのでほぼオフライン編集はない。

色はスカートの赤が映えていて、会場の緑もキレイなので色を出す方向でカラコレした、ブルートーンにした方がこの手のビデオは雰囲気がでると思ったが今回は地色を活かす。

会場に入ってからの映像はワンカット20分、さすがに持たない印象。

撮影時に考えていた人物が分裂するエフェクトを作ってみるも…あまり良くない。

馴染みが悪いし、ノイズ音楽との相性もあまり良くないように感じる。他に作戦も思いつかないので試行錯誤を繰り返す。

最終的には透明度を調整してなんとか形になった。

会場から歩いてくる場面では、チラチラとレンズフレアーを載せた、これは思ったより効果的になった。

音楽の移り変わりにインパクトをもたせたかったので数ヶ所フィルムバーンを入れ、水の流れる音の箇所では、水のエフェクトを入れた。

 

確認と意思のすり合わせ

踊りの人は映像によって、意図的に作られた演出を嫌がる人もいるだろうと思いつつ作っていたので、その辺をすり合わせられたらと思って観てもらった。

ふみさんはそこに抵抗感はあまり無く、出てきたリクエストは

●水のエフェクトを外す。

●人物を増やすエフェクトをもっと入れる。

 ●パフォーマンスの最後の拍手を消す。

と言う3点だった。

全て悩んでいた部分でもあったので、リクエスト通りに変更する事にした。

完成した作品はDVDにして、次のパフォーマンスで販売する事も決まった。

www.youtube.com

youtubeにて公開しているダイジェスト映像

 

DVD作成について

このダンス映像によって儲けてやろうなんて腹積りは一切なくて、いい映像を作って、それがいつかどこかで、誰かに見つかって花開けばいい、と思っていたので種を植える作業だと思って取り組んでいた。

なので、広く多くの人に見てもらいたかったので、販売には当初、反対だった。

しかし、ふみさんの意向もあるし、パッケージにする事で、直接渡す事も出来るし、特定の人にピンポイントで見てもらう事が出来るメリットもあるので作成する事にした。

お金を出して買ってもらうのだから購入者を満足させる必要が少なからずある。

今回は、ふみさんのパフォーマンスを観た人が買うのでハードルは低いが、一旦を担っている者として、恥ずかしい物は出せない。

 

パッケージデザイン

必要なのは、盤面のデザインと作成。

方向性の相談、抽象レベルからの話し合いとなった。

ふみさんはかなり抽象的な物を想像していて、そこに関しては私はどちらでもデザインがしっかり出来れば物になると思ったので、方向性の統一が出来た。

 

盤面デザイン

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ふみさんから出てきたデザイン、踊っている人が線画で描かれている。

“商業的なデザインアイデア”として、3点のデザイン案を出す。

 

①線画を生かしたデザイン

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②とにかくシンプルに

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③フネヲオモウと坂出の映像のキーカラーを線画の黒から変更したデザイン

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3パターンのデザインをふみさんに見てもらいパターン3に決定。

これをブラッシュアップして出来たデザインがこちら

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これを30枚生産。

  

撮影からパッケージ

ダンスを撮るということは、如何なるこか?

たくさん考える部分があった。きっとダンスは生で見るのが1番良くて、映像にすると魅力が半減する。小説を映画化する作業と似ていると思う。解体して、元の魅力を損なわないように、新たな魅力を発見する作業だ。

今回の2作品はそのすり合わせがまずまず出来たと思う。

撮影からDVDのパッケージまで、トータルでコーディネートできたのは凄く楽しかった、商業作品では、出来ないチャレンジが出来たと思う。

パッケージにした事でなんとなくの区切りが出来たのもいい部分だと思う。

納品して終わり、youtubeにアップロードして終わりという作業が多くなってる昨今ですが、物質として形になるのは区切りがハッキリしていいという事にも気づけた。

今後もダンスと映像という表現方法を模索し続ける事が出来たらと思う。

 

DVDを観てみたいという方はこのブログを通して、ご連絡下さいませ。