中銀カプセルタワー 写真展に行ってきた
中銀カプセルタワーを知っているだろうか?
建築家の黒川紀章が作り出した、芸術的建築物、中銀カプセルタワー内で撮影が行われた写真展【KazanYamamoto 写真展「中銀カプセルガール」】が行われているので、行ってきました。
有楽町線、江戸川橋駅から徒歩5分の閑静な場所にある Gallery NIW で行われている。
写真展は、2つのエリアに分かれていて、手前のエリアでは、中銀カプセルタワーとはなんぞや?
という事が分かりやすく、写真とキャプションで紹介されている。
ただの紹介写真ではなくて、写真家独自の視点が楽しめる展示となっている。
奥のエリアでは、「中銀カプセルタワー」+「ヌードモデル」という掛け合わで写真が展示されている。
写真家の意欲が伺える魅力的な作品が並んでいる。
中銀カプセルタワーをロケーションに撮られた写真は、写真集にするべくクラウドファンディングが行われている。
写真集の売り上げはカプセルタワーの保・修復に使われる。
https://a-port.asahi.com/projects/nakagin/
中銀カプセルタワー私的考察
中銀カプセルタワーは、老朽化やアスベスト問題で何度も取り壊しが検討されている。2006年には取り壊しが決定していたが、請負業社の倒産により中止になった。
極めて狭い室内。
給湯設備の故障により、お湯が出ない。
空かない窓により、夏は猛烈に暑く、冬は極寒。
と住むには、不利な条件が並んでいる。
おそらく今だったら、いろいろなところから横槍が入って作る事の出ない建築物なので、その芸術的価値も考えて、メンテナンスをしっかりして利益を生み出す建物へリノベーションするべきだと考える。
おそらく、この建物は、修繕するよりも建て替えた方が安く済むので企業が着手しないのだと思う。
この施設を修繕、管理する企業を探すよりも、国や東京都を動かした方が賢明だと思う。
イベントを企画して、認知度を上げることも大事だと思うが、同時に、国や都に呼びかける事が、中銀カプセルタワーを残す事に直結すると考える。